ピアノを弾いている時に「鍵盤が戻らない」「鍵盤が外れた」ということがあると、焦ってしまいますよね。
これらの故障を自分で修理することは、できるものなのか?
日頃からメンテナンスすることで故障を予防できるのか?
修理方法やメンテナンス方法、自分で修理することが難しい場合の相談場所について紹介していきます。
ピアノを弾いていたら、ひとつ鍵盤が戻ってくるのが遅い、または途中から上がってこないという現象でお困りの方に参考になれば幸いです
ピアノの鍵盤が戻らない(上がってこない)原因
木材は特に夏場に膨張しやすく、部品間の摩擦が発生することにより鍵盤が戻らなくなるケースがありますフェルトの不具合の場合、鍵盤を動かしたときに小さく「カチカチ」と音が鳴ることがあります。
主に、鍵盤を支えているピンが錆びて、鍵盤の動きを妨げていることがあります。鍵盤のピンのサビをきれいに磨いて対処します。鍵盤のピンのサビは、鍵盤のタッチの重さに大きく関わります。
内部の接続部が固着することで鍵盤が動かなくなることがあります
グランドピアノとアップライトピアノによくある原因です。1鍵だけ押しても隣の鍵盤も一緒に動いたり、鍵盤が下がったまま戻らないという症状が出ます。挟まるものにはクリップ、シール、カード、ビーズ、BB弾、コインなどがあります。
グランドピアノの鍵盤蓋は、半開きにすると鍵盤蓋の奥に隙間ができます。鍵盤蓋にものを乗せたまま、蓋を開けると間違いなく隙間から鍵盤奥に落ちます。
その木口が、鍵盤の手前にある、口棒という板にひかかって、鍵盤が戻ってこなくなります。口棒と鍵盤の隙間を広げるか、木口が反っている場合は、木口を交換します。
ピアノを弾いていて突然折れてしまったり、はがれてきたりしたら、自分で対処することは難しいです。無理に修理してしまうと取り返しのつかない故障に繋がる可能性があるため、プロに修理依頼することをおすすめします。
ピアノの鍵盤が外れる原因
ピアノの鍵盤が外れる主な原因は接着剤の劣化です。製品によっては製造段階で接着剤の品質に問題が発生していたケースもあります。メーカーの補償が適用される場合があるため、まずは購入したお店に相談してみましょう。
ピアノの不具合でよくある症状が、「鍵盤が戻らない」「鍵盤の戻りが遅い」です。
ピアノの部品は、グランドピアノで約1万個、アップライトピアノで、約8千個もあり、分解して故障個所を特定するのはかなり難易度が高いです。
また、部品が一つでも、消耗したり、位置が変わったり、温度や湿度変化の影響を受けたりすると、不具合がでてきます。
ピアノ鍵盤のメンテナンス方法
●湿度管理
●清掃
ピアノ防塵カバー、153 x 35 x 110cm
ピアノを使用しない時は保護カバーを被せておくと安心です。ホコリからピアノを守るだけでなく、クリップやカードなどの小物類が隙間から侵入することを防ぎます。また、着脱することによってピアノに物を置く癖も直りそうです。
ピアノ 乾燥剤(湿度調整剤)
ピアノの内部に乾燥剤を入れることで各パーツの膨張、変形の予防に繋がります。また、ピアノが設置されている部屋で衣類を干さない。キッチンなどの水回り付近にピアノを設置しないことをおすすめします。夏場だけでもエアコンなどで除湿することも効果的です。
ホコリが鍵盤などの隙間から侵入することでピアノの劣化に繋がります。汚れを放置しすぎるとなかなか落ちなくなってしまうため少なくとも1週間に1回は清掃を行いましょう。
ピアノの修理、メンテナンスの相談場所は以下の2つです
●購入したお店
●ピアノ調律修理会社
購入したお店ならピアノの型式や年式を把握しており、メーカーとのやり取りがスムーズに進みやすくなります。また、お店又はメーカーによる保証期間内であれば無料で直せる場合もあります。そのため最初に購入したお店に確認することをおすすめします。
ピアノ調律修理会社は「ピアノ調律修理110番」がおすすめです全国に多くの加盟店があり、24時間365日対応しています。調律や修理の料金は、アップライトピアノの場合は14,300円(税込)から、グランドピアノの場合は16,500円(税込)からとなっています
このサービスは、ピアノの弦のゆるみや素材の傷みなどによる音の狂いを修正し、長く美しい音色を保つために定期的な調律を推奨しています。また、ピアノの修理も行っており、鍵盤の修復や外装のクリーニングなども対応しています
ピアノの鍵盤が戻らない場合は比較的簡単に直せるため、修理を行っているところであれば、基本的にどの業者も対応してくれるでしょう。
しかし、修理業者のなかには悪徳なところもあり、高額な修理費を請求される可能性も少なくないので、必ず複数の業者で見積もりを依頼するようにしてください。そして信頼できる修理業者に大切なピアノを直してもらいましょう。